第004回 人類の進化と生活の様子
今日は、陽斗くんと奈々さんが歴史の『人類の進化と生活の様子』について話し合ってます。
どんなことが話し合われているのでしょうか。耳をすまして、ちょっと聞いてみましょう。
陽斗:あのー、人類ってなに?
奈々:え、困った!!どうしよう。
陽斗:こまっちゃった?
奈々:いいえ、とくに、ちょっといってみただけ。
陽斗:なにそれ、早くおしえてよ。
奈々:分類学上のヒトのことよ。もっと詳しく言えば、、、、
哺乳綱(哺乳類)サル目(霊長目、霊長類)ヒト科ヒト種です。
学名は穂も・サピエンス。
いままでにいろんな人類が存在したんだけど、絶滅したわ。
どうしてって聞かないでね。わかんないから。
でも、直立二足歩行ができるのは人類だけよ。
陽斗: なにそれ、直立二足歩行って?
奈々:普通に歩けるってことよ。
陽斗:なんで、難しくいうんだよー、意地悪。
奈々:だって、書いてあるんだから、そのまま、おぼえちゃったのよ。ごめん、
教養がみなぎってて。
陽斗:その人類っていつごろ、地球上に現れたの?
奈々:今から700万年から600万年前に、猿人が現れたのよ。
陽斗:地球のどこにでもいたの?
奈々:それがね、アフリカらしいのよ。
陽斗:へえ、で、名前とかあるの?
奈々:サヘラントロプス・チャデンシスっていう猿人で、アフリカのチャドで発見された
のよ。
陽斗:なっがい名前ジャン !
奈々:もっと短く、トゥーマイ猿人っていってもいいわよ。
陽斗:はやく、言ってくれたらいいのに。意地悪!
奈々:いいじゃない。それから、200年万年前に出現したのが原人。
陽斗:なんか、猿人とはちがった特徴があるのかな。
奈々:あるわよ。打製石器をつかって、狩をしたり、猛獣から身をまもったり。しかも、
火もつかうようになったわ。
陽斗:何、その打製石器って?
奈々:石を打ち欠いてするどい刃をつけた石器のこと。
陽斗:それから、なにかまだあるの?
奈々:言葉を利用したコミュニケーションもとりだしたわ。
陽斗:そうなんだ !それは、大発見。
奈々:それから今から250年前から地球は冷えちゃったの。
陽斗:それを氷河期っていうんじゃない?
奈々:そのとおりよ。でもね、氷期と間氷期がくりかえされたの。
陽斗:どういうこと?
奈々:さむーい氷期とけっこう温暖な間氷期ってこと。それに、人間の進化も
とまらなかったわ。
陽斗:でも、もう、いつになったら、今の人間みたいなのがでてるんだろう。
奈々:それはね、今から20万年前のことよ。新人っていうの。
陽斗:それがあのうわさのホモ・サピエンス?
奈々:そう、彼らは狩や採集をしていろんなところに移り住んだのよ。
陽斗:この時代区分なんだけど、、、。よくわかんない。
奈々:そうね、日本列島に人が移住してきたときに始まって、いまから1万年前まで
続いたのが旧石器時代とよんでいいじゃないかしら。
だから、いまから10万年前~1万年前が旧石器時代。
陽斗:どうして?
奈々:狩や採集をして、打製石器を利用していた時期を旧石器時代。土器や磨製石器を
使って、農耕や牧畜を始めたころを新石器時代とよんでいるのよ。そして、
この新石器時代は、いまから1万年前~2300年前。
日本に紀元前3世紀ごろ青銅器と鉄器が伝わったのよ。で、青銅器は祭器として
使われて、鉄器は実用品ね。青銅器時代って日本にあったかって言われると、
鉄器時代がいきなりきちゃったっていってもいいじゃない?
だから、今から約2300年前以降を青銅・鉄器時代だって区分してもいいんじゃ
ないかな。
陽斗:そうなんだ。
奈々:アフリカやアジアの大河のほとりでは、文明がおきたし。
陽斗:え、どういうこと?
奈々:人々は食料を計画的に生産して、たくわえられるようになったの。でもね、
このころから、強い集団が弱い集団を従えて、国ができたのよ。
陽斗:へぇ。奴隷や農民のように支配される者と王や貴族のように支配するも
のとの区別がついて、都市が生まれたのもこのころかな?
奈々:そうよ。もちろん、文字が発明されたのもこのころなの。
陽斗:しかも、青銅器や鉄器が戦争や祭りに用いられたのもこのころなの?
奈々:そう、今日はもういいわね。
陽斗:で、次回は、どんな話をするの?
奈々:『古代の文明と宗教』をテーマに考えているわ。勉強しておいてね。
陽斗:えー、勉強しなきゃだめなの。
奈々:そうよ。あたりまえでしょ。それじゃ、また、次回まで、さようなら。
それでは、いつものように、二人の会話をまとめてみましょう。